カンボジアのスイス モンドルキリ
モンドルキリ州はカンボジアの東部、ベトナムとの国境付近に位置しています。
標高約800mの緩やかな丘陵が続く高原地帯であることから、「カンボジアのスイス」とも呼ばれています。
カンボジアの州の中で最も面積が大きい一方で、最も人口が少ない州でもあり、また多くの山岳民族が暮らし、美しい自然と滝があることでも知られ、野生動物保護区もあります。
そしてまた、緯度的に日照時間が長く、高地であるために温暖な気候にも恵まれていることからコーヒー豆の栽培に最適な環境でもあります。
19世紀のフランスフランス植民地時代には多くの農園がありましたが、1970年代のクメール・ルージュ政権下で残念ながらコーヒー産業は壊滅状態にまで陥りました。
しかし自衛隊もPKO活動として参加した1993年の選挙による新政権樹立後、徐々に回復してきています。
香縁珈琲がお届けするモンドルキリのコーヒーは、深煎りにしてエスプレッソが最高でコーヒー好きの方にはきっと気に入っていただける味と香りになっています。ぜひ一度お試しください。
[ 生産者の想い:大地の恵みを凝縮した一杯 ]
モンドルキリのコーヒーは、私たちの情熱とカンボジアの豊かな自然が生み出す、特別な恵みです。
モンドルキリの大地が生み出す個性
すべての農作物がそうであるように、私たちのコーヒー豆もまた、大地の恵みなくしては語れません。
モンドルキリの肥沃な赤土、澄んだ水、そして清らかな空気が混ざり合い、自然のバクテリア活動を促します。私たちはそこに、土本来の力を高める腐葉土などの有機物を加え、化学物質に頼らない健全な土壌づくりを徹底しています。
この生命力あふれる風土で、コーヒー豆は育まれます。特に私たちのファームでは、コーヒー、パッションフルーツ、カカオなどを同じエリアで栽培しているため、コーヒー豆には甘く芳醇な香りが自然と凝縮されるのが大きな特徴です。
本来のその風土にあった大地からいただく力をコーヒー豆に凝縮し、皆様のもとに直接お届けできるよう、日々努力を重ねています。
確かな品質をそのままに、お届けするために
私たちは、生産者の手を離れた段階で、この特別な豆がブレンドされたり、意図しない加工をされるのを一番回避したいところであります。それは、私たちが目指す「モンドルキリ本来の味を伝える」という目的から外れてしまうからです。
生豆のままの販売も検討しましたが、自然農法ゆえの虫食いのリスクを回避するためには、農薬の使用が不可欠となります。生産者として、農薬の使用は避けたいという強い信念があります。
そのため、私たち生産者自らが、このモンドルキリの豆が最も美味しく、日本人の皆様の嗜好に合うように、個性を際立たせる程度の丁寧な焙煎を施し、直接お届けしています。
至高の一杯の楽しみ方
このモンドルキリのコーヒーは、深く凝縮された味わいが特徴です。
ぜひ、10g~15gの豆を使い、濃いめに淹れていただくか、鍋でひと煮立ちさせ濃く抽出してみてください。砂糖は入れず、お好みでコンデンスミルクを数滴垂らして、その濃厚な甘みとコクを三口四口でガツンと飲んでいただくのが、カンボジア流の醍醐味です。
モンドルキリの太陽と大地の力が凝縮された一杯を、心ゆくまでお楽しみください。
関係者一同


